米国株式市場の厳しい情報開示義務



米国株式市場ではSEC(連邦証券取引委員会)によって、定められた厳しいディスクロージャー(情報
開示)基準に基づいて、机上の情報開示には非常に進んでいます。



しかし、そんな世界一厳しいとされる米国株式市場においても数年前に起こったエンロン事件のような
ことがありますので、今後も継続して厳しくなることが予想されます。それでは、まず投資家への情報
開示として、もっとも重要とされる報告書について解説させて頂きます。



米国株式市場において四半期報告書は個人投資家にとって投資判断する上で非常に重要とされて
います。これは、米国株式市場に上場する全ての上場・登録企業に大して提出することが義務付け
られています。情報開示は実施する企業側から見れば非常に大変です。



しかし、投資家にとっては、日々変化する企業活動をタイムリーに把握することができるので、非常に
有益です。そして、その次に複雑な企業活動の実態を、より性格に表す為の連結会計が重要視され
ております。米国株式市場の個人投資家を守ろうとする姿勢が感じられます。



数年前まで日本では単独会計が行なわれる裏で、親会社から子会社への損失付回しなどが行われ
ていました。こうしたことから、日本の株式市場に上場している企業の事業活動の実態を正確に把握
することが、これまでは非常に困難とされていたわけです。



そして、さらに米国株式市場で重要視されている指標として時価会計がありまして、この時価会計に
よって、企業の資産が市場価格で常に評価されます。



このため、日本でも以前よく問題となった市場価格が下落し、含み損を抱えているような、実態隠しが
難しくなります。米国における年次報告書(10−K)では、貸借対照表については直近2年分、損益計
算書が、キャッシュフロー計算書については3年分が併記されます。



この際、過去年度と、当年度との間で会計の原則が変更になった際には、リステートメントといって、
利用者の判断を誤らせないように過去の年度の財務諸表を当年度の財務諸表に合うように修正を行
って記載します。ですので、過去との比較が非常に容易になっています。



しかし、日本におきましては、注記する程度ですまされているため、比較することが非常に難しいです。
ですが、アメリカ国内では、これなら資料の入手が非常に簡単です。



年次報告書をはじめ資料はすべて誰でもネットを介して、SEC(連邦証券取引委員会)が運営している
エドガーデータベースから簡単に入手できます。http:www.edgar-online.com



最後に、IRについてです。これは、(Investor Relations)の略です。これは株主をはじめとする投資家に
対する企業の広報、情報開示の総称となっています。日本でも、ここ数年でようやくIRを設置するの
が当たり前になりました。しかし、依然としてただ設置しているだけです。



とても、機能しているとはいいがたく、アメリカ企業のIR活動と比較すると、まだまだといった感じが否
めません。残念ながら今後に期待するしかないようです。



アメリカ企業のIR活動は、CEOと直結した専属のIRセクションが存在し、アナリストミーティング、アナ
リストインタビュー、プレス発表会やインタビュー、投資家サービスなどが展開されています。







posted by 米国株で株式投資 at 22:57 | 米国株の魅力について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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