ADR=American Depositary Receiptは日本語に訳します
と米国預託証書といいます。
もともとの目的は、米国内の投資家が国際的な株式投資
を簡単に行えるようにするためのものです。
米国以外の企業の株式を米ドル建てで売買でき、配当金
も米ドルで受け取れるよう施工されております。
以下、簡単にADRと普通株の違いをまとめてみました。
【ADRと分割・配当金】
例えばフランスのT社という通信事業の会社がADRを発行
していると仮定します。
ADRの場合、必ず、1ADRが原株何株に相当するかを示す
原株比率が発行時に定められております。
上述した会社が、ADR=1Common Shares(1株)が原株比率
であるとした場合には、原株が2対1の株式分割をすれば
1ADRが2ADRになります。
配当金についても考え方はまったく同じです。
普通株式1株あたり配当金が仮に0.52ユーロだとすると、
信託銀行の定めたユーロドルの換算レートでドルに換算
されたドル金額が配当金として支払われます。
なので基本的にはADRであろうと、普通株であろうと実際
には、特別な違いはないといえます。
【ADRと株価の動き・為替】
ADRの株価の動きに関しては少し注意すべき点があります。
T社の仮想例に関していえば、本国にてユーロ建てで取引
されている株価がメインなのです。
それに対してのスポット(時価)のユーロ・ドル換算レート
をかけたものをドル建てのADR株価が形成されるのです。
例えば、インテルであれば、NASDAQで売買されているイン
テルの株価がまず参考価格として存在します。
それに円ドルの参考為替レートをかけたものに連動する形
で東証外国部上場のインテルの株価は形成されます。
東証外国部とNYSE上場のADRではまったく市場規模・出来高
ともに両者では差がありすぎるので、比較する対象になり
ませんが、考え方は近いです。
なのでADRに投資するのであれば、まず本国上場株価の変動
リスクと、本国上場通貨の変動リスクの2つの変動要因の
影響を受ける事を念頭に投資する必要があるでしょう。
本国のユーロ建ての株価がまったく上昇しなくても、ユーロ
ドル相場がユーロ高ドル安にふれれば、T社のADR株価はドル
建てで上昇する形となります。
したがって、円ドル相場だけでなく、ユーロ(本国通貨)ドル
相場の動きの影響を受けると考えられます。
ですので、ユーロ、香港ドル、ポンドと、本国通貨は様々で
すので、ADRを多数保有して、国際通貨分散投資に近い効果
をねらうという投資方法も今後活発になるかもしれません。
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